大学教育学会第36回大会@名古屋大学に参加して

昨日、今日と大学教育学会第36回大会@名古屋大学に参加してきました。
2日間参加して、「能力の評価」の問題を考えざるをえないのかなぁ、というのが、自分の中での一貫した問いでした。
昨日のラウンドテーブル「学士課程教育における共通教育の質保証 ―直接評価と間接評価の開発と統合について―」に参加して、大変勉強になりました。参加者も多かったですね。twitterにメモ程度にかいたことは下記の通り。
・直接評価と間接評価で起こる”ずれ”の意味
・間接評価の信頼性と妥当性の問題
・”直接評価と間接評価をつなげる”ことで担保できる信頼性と、間接評価そのものの信頼性は違う話になるので、混同しないようにしないといけない
・”間接評価”という際に、学習過程と学修成果の2つが対象になり、それが混ざって語られることがある
すなわち、直接評価で測ることができるもの、間接評価の信頼性、妥当性、それぞれの言葉が指す範囲、などをしっかり定義して議論しないといけないな、と思いました。
斎藤くん@京大の分析はとてもよかったです。私も統計の分析手法をちゃんと勉強しないとだめだな。。。
今日の午前中の部会7「IR(1)」は人がいっぱい。びっくりでした。清水さん@愛媛大の話を聞き、組織的な取り組みについて参考になりましたし、「FD、SD、IRの三位一体で大学教育に取り組んでいく」と指摘されていて、やっぱりそうだよな、と思いました。昨年度末に5カ年計画として提案しているので、総合企画室が早くそういう機能をもって動けるようになるといいな、と思います。
ここでも学生の能力をどう測定するか、という問題があるように思いました。GPAでは・・・という話もあり、本当に悩ましいですよね。IRは午後にも部会があり、みんなが求めているのだな、という気がしました。
山田くん@愛媛大と、ほんとに少しだけですが話すことができて、がんばろう、って思いました。
午後は部会18「リーダーシップ・キャリア教育」で座長と発表でした。発表は村上・岸岡・中嶋・高島「リーダーシップ養成を目指したセミナーのデザイン」でUNGLのセミナーについて発表しました。データ不足ですよね。。。反省することが多いですが、これが今の自分なので、きちんと受け止めて今後につなげたい思います。
泉谷さん@松山大の「リーダーシップ・アイデンティティとその発達過程に関する考察」がとても面白かったです。インタビューの結果をm-GTAによる分析で大学生のリーダーシップ・アイデンティティについて明らかにしようとするもので、有用性が高いと思いました。また、教えてもらいたいです。
ここでも、リーダーシップ能力の測定をどうするか(それは私の発表の課題でもある)という問題があると思います。こういったプログラムを実践する上では、いろいろ問題はあるかもですが、測定して評価し、検討していかないといけないですよね。それがないと、そもそも「リーダーシップ能力とはなにか?」という話にもならないわけで。それがUNGLを含め、リーダーシップ能力の育成に関する取り組みの課題かな、と思いました。
というわけで、2日間もやもやした感じで過ごしました。
6月は少し時間があるはず(たぶん)なので、よく考えてみたいと思います。

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