映画「羅生門」を見てみる
普段、あまり映画を見ないのですが、ふと思い立って「羅生門」を見てみました。映画は実は初めてでした。
原作としては、芥川龍之介の「藪の中」の方ですね(「羅生門」ではなく)。黒澤明監督で、三船敏郎や京マチ子が出演しています。
「羅生門」では、同じ事件(侍が殺害される)に対して、山賊の多襄丸、侍、侍の妻、杣売りがそれぞれ違う証言をする、という内容になっています。
教育学においてイリノイ大学のAtkin氏が提唱した「羅生門的アプローチ」という言葉があります。「工学的アプローチ」と比較される形で説明されますが「学習活動の実態に基づいて多面的な見方をする」とすればいいでしょうか。
同じ事象でも、人によってとらえ方が違う(この映画の場合は、完全に嘘というか、自分にとっていい風に解釈しすぎでしょうが)ということは、よくあることですよね。改めて考えてみようかな、と思いました。
とりあえず「藪の中」を再読してみようかな。