教員免許更新講習。今週の月曜日から始まって、毎日6時間の授業を受講していて、今日が最終日。私は金曜日の最後の3時間を担当。話す内容は、ケータイの現状やネットいじめ、学校裏サイトなどの現代社会の問題と、教育へのICT活用。
授業や学会発表ではもうそんなに緊張することはないのだけど、多くが年上の現職教員ということもあってか、珍しく緊張していた。とにかく早口にならないようだけ、心がけるようにした。
緊張するときにかぎって、準備したDVDが見れず(Playerによってそれぞれ音声だけ、映像だけしか再生されず)、焦る。。。昼休み中にGomPlayerを準備して、見れるようにする。
午前中の1時間は、最初は内閣府「第5回情報化社会と青少年に関する意識調査」(2007年12月)を導入にして、電話の歴史を話した上で、ケータイの話。30分以内にケータイメール返さないと遅いと感じる人が80%以上いることなどを説明する。なるべく20年前とか30年前の話題も出しながら、共感してもらえるように工夫してみた。結局モバゲータウンで終了。
午後のは、プロフなどを見たりしたあと、実際にQRコードをつかってケータイから掲示板にコメントを書いてもらってみた。こういうのもなかなかやったことのない方が多く、入れておいてよかったかな、と思う。
その後、学校裏サイト、ネットいじめの話。どうしても重くなりがちだし、現場の話になると私では釈迦に説法なので、難しかったが、自分が理解できなくても、情報は知っておくこと、生徒が使痛くなることは理解すること、といったポイントは強調した。今回のキーワードは「寄り沿う」ということかな、と思ったので、これも何回も言った。合間に「ネットいじめに向き合うために」を少しずつ見てもらったのもよかったようだ。今年の『ケータイ親子の道しるべ』も紹介したので、きっと見てくれるのではないか、と思う。
やはり内容が多かったようで、裏サイトまで終わったところで残り30分弱。ということで、あとはNHKの語学サイトの紹介など。今はストリーミングでラジオ番組も聞ける(1週間だけだが)し、ニュースもあるので、うまく活用してもらえるとありがたいな、と思う。
授業の感想を少し書いてもらいたかったのだけど、時間が足りなくなって、できなかったのが心残り。ただ、最後、拍手もしていただいたし、なんとか満足はしていただけたのかな、と。来年度も担当するだろうから、少し落ち着いて改善できればと思う。
そして、タクシーに乗ってキャンパスプラザへ。戦略GPの講演会。メルボルン大学高等教育研究センターのマージンソン教授による「オーストラリアの高等教育改革〜メルボルン大学におけるFD取組」で、オーストラリアの教育政策についていろいろお話を聞いた。その後、懇親会。
いつも楽しく拝見しております。某県の小学校の教師です。
現在、免許更新講習を受けていますが、必修「教育の最新事情」が・・・。(苦笑)
私は大学の先生のブログもいくつか見ており、負担であることは分かりますが、もう少し実践的かつ新しい情報を望みます。
むらかみ先生の講習は楽しそうですね。
これからも楽しみにしています。
うまくコメントできなかったので、もう1回します。
いつも楽しく拝見しております。小学校の教師です。
某県で現在、免許更新講習を受けています。選択科目
は実践的でよいのですが、必修「教育の最新事情」が・・・(苦笑)。んー、なかなか厳しいですね。
大学の先生方の負担も分かりますが、もう少し実践的かつ新しい情報が欲しいなあ、とも思いました。(ちなみに私は33歳で、10年前の大学・大学院とあまり変わらない内容もかなりあり。)
むらかみ先生の講習はおもしろそうですね。
これからもブログ楽しみにしております。
>通りすがりの教師さん
コメントありがとうございます。大学にもよる(教育学部系かどうか)と思うのですが、必修の方はなかなか難しいですね。
私も院生時代に塾講師経験はあるものの、実際の現場経験はないので、普段の教職の授業のためにいろいろ調べているのに加えて、今回のために知り合いの高校教員にどういうことを知りたいか、を調査して、望みました。
おおむね満足していただいたようなのですが、やはり数名の詳しい先生にとっては物足りなかったようで、一斉研修の難しさを痛感しました。
免許更新講習は今回初めてなので、少しずつ改善されていくとは思いますが、小中高の教員、大学教員にとてあまり負担にならず、かつ満足してもらえるような仕組みにしていかないといけないだろうな、と思います。
大学教員で最新の教育事情に詳しい人が少ないとは思うので、その辺りは真摯に対策を考えていく必要があると思います。
また、いろいろ教えてください。今後ともよろしくお願いいたします。