マンガ「ヘルプマン!」で介護の現実を知る

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午前中、授業準備。午後、センター会議。種々の打ち合わせ。

「情報数学」。ガイダンスなので、紙を何回折れるか、などのつかみのネタをいくつか(笑)。

院「リサーチデザイン」。今年から大学院の授業をもつ。統計の授業だが、なるべく研究計画の話をしようと思う。今日は平均、標準偏差やデータの種類の話など。

 

このあいだ大人買いした「ヘルプマン!」を読み切った。以前から知っていたものの、なかなか読むところまで至らなかったのだけど、読むとついつい涙してしまうところが多かった。

高校を中退したタイプの違う2人の若者が、ヘルパーやケアマネージャーなど介護の現場で働き、さまざまな問題に立ち向かっていく姿を中心にマンガにしている。とはいえ、2人以外で、介護される側、介護する家族の様子や葛藤など、とても詳細に描かれているし、他の介護職の方の心の動きもリアルに感じられる。

私の母親が認知症で、現在要介護3の認定を受けている。週3日デイサービスに行き、週3日昼と毎日夕方にヘルパーさんに入っていただいていて、夕食は配達弁当を頼んでいる。このマンガにもあるように、実際なかなか要介護3まで認定されないし、そもそも最初は認定されること自体難しい。認知症(とくに初期段階)は数分話したくらいでは分からないからで、毎日記録をつけてもらったりしながら、ここまでこぎつけてもらった、というのが正直なところだ。幸い、ケアマネージャーさんにもヘルパーさんにも恵まれて、本当に助かっている。この「ヘルプマン!」を読んで、その感謝の意を強くする。

介護といっても、実際大したことはできていない。慣れていない京都に連れてくるわけにはいかないし、かといって、仕事の関係上、私が実家に帰るのも難しい。週1回程度帰るくらい。介護休暇をとる、といっても、私が家にいれば、特に大きな問題は起こらないし、ずっと休暇をとるわけにもいかない。近所の方の協力などもあって、何とか綱渡りでもっているという感じだ。とはいえ、先のことは考えないといけない状況であることには変わりない。幸い、まだ私のことを息子だという判別はつくのはありがたい。「ヘルプマン!」の8巻のお婆ちゃんの状況が近いかな、という気はする。

もちろん、実際はこの「ヘルプマン!」のようにはいかないだろう。ただ、こういうマンガでバシッと言ってくれる主人公らの言葉に救われるのも事実。また、これだけ問題を明らかにしてくれているのだから、介護職の方の待遇改善へとつながってくれればいいのに、と思う。

教科書などとしても使われているらしい。基本的に1巻、2巻で完結して、途中からでも読めるので、ふとした機会にでも読んでみるといいのではないかな、と思う。

来週は南田洋子、長門裕之夫妻のドキュメントがあるようだ。前回見れていないので、見てみようと思う。

コメント(2)

うちの母も8年前にくも膜下出血になって,それ以来介護認定を受けています.最初は5でしたが,いまは2です.話は出来ますがかなり忘れっぽい感じで足が弱いですよー.

先生のところと同じく,やはり平日昼間はヘルパーさんのお世話とデイケアセンターのお世話になっています.夕食は私が準備して母を家まで送迎しています.といっても徒歩1分程度なのでしれてますが・・・.土日は父が頑張ってくれているという感じです.

アラサーになるといろいろありますね~

>chiakiさん
介護、大変ですよね。
私の方は、直接どうこうということは少ないのですけどね。
近くにいれば落ち着いているので。
とはいえ、日がな一緒に居ることはできないですから、
悩みどころです。

ちなみに私はアラフォーの方が近いです(苦笑)。

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このページは、村上正行が2009年4月13日 23:55に書いたブログ記事です。

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