京都大学高等教育研究開発推進センター主催の第15回大学教育研究フォーラムに参加。バス停で林さん@岡山大に会って一緒に会場へ。看板に私の写真が載っていた。。。
500名以上参加するっていうのに、だいぶ恥ずかしい。
午前中は個別発表。遠海さんの発表などを聞く。声が小さいという点はマイナスではあったが、十分に及第点という感じであった。内容としては、もう少し分析を深められるかな、という感想。溝上さんの発表を久しぶりに聞くことができたのだけど、さすが興味深かった。
小講演は佐藤さん@愛媛大のところに行くつもりが、あまりにあふれているので、ロビーで仕事しようかと思っていたら、平嶋先生@広島大がおられたので、いろいろお話ししていただいた。その後、金西先生@徳島大と昼食。こういう方々とお話しできる機会もまた勉強になる。
飯吉先生@MITの基調講演。「21世紀のFDモデルの構築に向けて」というタイトルでオープンエデュケーションや、SoTLのお話が中心。さすがにプレゼンが上手い。FDを自動車教習所に例えるあたりのつかみは秀逸だったと思う。内容もオープンテクノロジ、オープンコンテンツ、オープンナレッジの関係、3種類の知識の話など、自分の経験を整理していくのにとても有用であった。要素を3つか4つにして説明するのが分かりやすいのだよな、ということも再確認した。オープンコンテンツだけ準備してもなかなか利用は促進されないので、その辺りのことをどうやって提供していくか、ということは仕組みとして考えていかないといけないだろうな。
シンポジウム。「FDの学内組織化と大学間連携」というテーマで4名のパネリストがお話。今泉氏@文科省はFDの組織化などについて目標の指針や支援(GPなど)のお話をされた。やや分かりにくい面もあったが、基本的には時限付予算によって学内のFDの充実、大学間連携の立ち上げなどを支援する、というふうに理解した。
その後、小田先生@山形大は、主として「つばさ」のお話、松下先生@京大は京大内のFDの組織化、関西FDのお話。そして、山田君@島根大は学内の取り組みについてのお話。大教センターが外部評価者でもなく、迎合でもなく、ハブとしての役割を果たしていかないといけない、ということを、現状では個人のパフォーマンスに依存しており、その問題点について指摘した。至極納得、である。時限付き予算の増加により、若手の任期付き教員が増え、先が見えない中、働かないといけないし、畑違いのことも多い。その問題を主張してくれたことはとてもありがたい。
山田君の発表もあったので、緊張したが、質問することにした。シンポジウムなどでは質問することはないのだけれど、これは言わないといけないな、と思ったからだ。今泉さんに「FDの組織化に必要な条件はポジティブリストに見えてしまう。現状では若手教員が任期付きという不安定な状態で、非常に大量の仕事をこなしている。それに限らず、大学全体としても作文を書くことも増えている。本当に支援しようと思うのなら、時限付きで大きな予算を配るよりも、少なくてもいいから恒常的な予算を確保してほしいと思うのだけれど、どのようにお考えですか」といったようなことを質問した。緊張したので、うまく伝えられたかどうかよく分からないのだけれど、今泉さんの回答はポイントをずらしたもので、3回やり取りしたけれど結局適当な回答は得られなかった。まあ、役人という立場では仕方ないのだろう、とも思うけれど、それにしても、もう少し何かいい意見がもらえるとありがたかったのだけど、と思った。情報交換会でお話できたら、と思ったのだが、残念ながら帰られていたので、また別の機会にお話しできるといいな、と思う。
その後、議論はFD評価や学習時間の話に。なんとなくな議論が続いたかな、という気がする。
情報交換会。あちこちにご挨拶。質問に対しては、おもに肯定的な意見をもらえたので、思い切って質問してよかったのかな、と思う。
そして、若手FD研究者飲み会。百万遍くれしまにて、教職員30名、院生・学生7名の合計37名に参加していただき、とても盛大な飲み会になった。関係者の皆様、ありがとうございました。はじめてお話しする方も多かったし、なんといっても佐藤さん@愛媛大と初めてお話しできたので、これもよかった。
神藤さん、尾澤君、望月君と3次会。近況に加えて、9年前のプロジェクトの話なんかでも盛り上がる。いやいや、なつかしいね。結局2時まで。
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