「下流大学が日本を滅ぼす!」

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大学にて事務作業。今後の研究、スケジュールについて少し考える。そろそろ科研についても考えないと。久々に梶川先生とお会いして、報告、相談など。

メディアセンター懇親会。センター長も出席され、いろいろ歓談する。

大学関係の本がたくさん出ている、と以前に書いたけど、なかなか感想を書けない。。。とりあえず「下流大学が日本を滅ぼす!」について簡単に。

下流社会で有名な三浦展氏の大学論である。団塊ジュニアの大学人としては納得できる部分も多いし、外部にアピールしたい点も多いのだけど、全体的に若者も大学も否定しすぎだろう、というのと、解決策として提示しているオンライン大学についての論考がかなり貧弱なのが気にかかる。

少なくとも、オンライン大学にしたら、教授の負担は減ることはなく、むしろ増えるだろうし、学歴主義もなくならないだろうし、仕掛けをしないと「時間に縛られずに学習できる」ということにならないだろう。この点は想像だけで書いているように思われる。せめて少しくらい文献にあたってほしいな、と思う。

テレビゲームで学力が低下した、というのも、たぶん違うだろう。少なくとも今の世代は、私たちの世代よりはゲームしてないだろうし。確かに外で遊ぶこともどんどん少なくなっているので、その辺はかわいそうだとは思う。

もちろん、学力低下、と言われるのは、大学が増えていたり、定員を増やしたりしているからで、あくまでわれわれ大学側のご都合主義であることは否めない。すなわち、学力低下は相対的な原因も結構大きいことは認識してもらう必要がある。また、親や学校側の学生への過保護、それにともなう打たれ弱さ、なんかも事実だろう。

まあ、「近ごろの若者は・・・」というのはいつの時代も必ず出てくる言葉だし、若者を批判する前に、自分について考えてみた上で、批判する必要はあるだろう。

コメント(2)

だいたい同じ感想をもちました。
ただ、大学の教員は下流っぽい、というのはあたってるかもしれない、と思いました。
実務系バリバリ教員と浮世離れ教員の差がついてきたかもしれないですが・・・

>しんのすけさん

まあ、たしかに大学教員は下流っぽいですね(笑)
そこは私もそう思いました。

浮世離れ教員をどうするか、ってところはどこの大学も
悩みどころですよねぇ。
あと、職員も同じことが言えますね。

そうそう、授業中には、
ダンディのように「リッツ!」ってやってくださいよ~。

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このページは、村上正行が2008年9月11日 23:55に書いたブログ記事です。

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