シンポジウム「大学におけるデジタルコンテンツ作成のあり方を考える」

京都外大スタジオ開設記念シンポジウム「大学におけるデジタルコンテンツ作成のあり方を考える」。いよいよシンポジウム当日。

大学に着いたころはそうでもなかったけど、昼からえらい風、雪だったみたい。そんな中、多数の参加者に参加していただけたことに感謝。午前に足りないところなど準備して、会場へ。企業展示をしてくださる企業の方にご挨拶。

講演者や京大のみなさんと一緒にスタジオ、CALL教室の見学。当然、スタジオは新しいので、なかなか好評。企業展示も少し見て、最後の準備。

シンポジウムは2部構成。第1部は京都外大のお話。学長にご挨拶いただいた後、梶川先生に外大の設備紹介やスタジオ設立の経緯などについて解説してもらい、舟杉先生には特色GPの二言語同時学習や今後作成していく予定の教材についてお話していただく。1時間ほどでコンパクトに京都外大の取り組みについて知ってもらえたのではないかと思う。

第2部は他大学の優れた実践についてお話いただく。まずは角所先生@京大。京大のコンテンツ作成室で作成してきたデジタルコンテンツの紹介やバーチャルスタジオの紹介、コンテンツ作成における苦労についてお話いただいた。国立大学では早い段階でコンテンツ作成室を設立し、教材作成の専従スタッフを抱え、さまざまな教材を作成してきた。CGなども駆使していて、すごいなー、といつも思う。

続いて山田君@東大。「なりきりEnglish」のお話。携帯端末による社会人向け英語学習の教材で、ものすごく精緻に設計されている。教育産業や鉄鋼業における文脈の中での英語スキットを作成し、リスニング力の養成を中心に学習していく。また、スピンオフとして、IT業界を舞台にした「英語deキャリアアップ」をPodcastingで提供している。私も聞いてますが、よくできています。英語できないので、ほんとに主人公の気分です。。。

最後に、真嶋先生@大阪府大。看護e-Learning、「Cango」のお話。ケーススタディのWeb教材、PSPによる看護辞典など、教材作成において学部全体で取り組めるようにした真嶋先生の尽力は恐るべきものである。現代GPも終わり、これからは学部、大学としていろいろ展開していくようで、今後もどうされていくのか楽しみだ。

参加者から質問票を回収し、パネルディスカッション。司会を担当し、講演者に質問を振りまくる。主として、著作権や教材作成におけるコストの問題について議論した。特に人材確保、労務管理の問題はどこの大学でも難しい。人材を確保するには安定した財源も必要になるし、教材作成は労働時間が不均一なので、このあたりの管理は従来の枠組みでは図りにくいので大変だ。私立の方がいろいろ融通がきくので、この辺は先行していかなければならないと思う。

懇親会で、講演者の方々や外大の先生と、2次会では同世代の仲間たちとお話でき、個人的には大変充実した1日となった。

なにはともあれ、シンポジウムは無事成功に終わった。まだ確認していないが、学内外含め、70~80名の参加者があっただろうか。センターの職員の皆様や、アルバイトの学生には大変お世話になりました。心より感謝いたします。

また、こういったイベントを今後も行なっていきたいと思っています。ぜひまたよろしくお願いします。

このブログ記事について

このページは、村上正行が2008年2月23日 23:55に書いたブログ記事です。

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