宿泊FDはアリバイか?

朝、車で大学に行って、資料のコピー、準備など。会場の琵琶湖ホテルへ。

学外FDという名の宿泊FD。毎年、準備不足で突然報告者に上からお願いが降ってきて、議論した内容は全く反映されていないという、無駄な行事である。

ただ、今回は田中先生@京大高等教育センターに講演していただけることになった。この点はそれっぽい(笑)。開口一番「豪華なところでやってますね、こういうのは無駄です(笑)。」というようなことを言っていただきつつ、全国的なFDの概要や先生が関わってこられた具体例を話していただいた。「日常的な授業改善の試みがFDであり、それをどう支援していくか」ということが問題であり、アリバイ的にFDのイベントをやっても仕方がないということを何回も繰り返され、本当によかった。このことを上層部が分かってくれるかどうかが問題なのであるが、、、。

休憩後、奥川先生の日米の導入教育の話、平山先生の授業評価アンケートの話の後、私の話。自由記述をどう活用するのか、ということをさらっと話して、予定を変えて20分のミニワークショップ。「授業改善をどう行っているのか」「FDで何をすべきか」というアンケートを書いてもらった上で、5名でグループディスカッション。その結果を回収して報告した。

話のポイントは、ニーズ分析とフィードバック。授業評価アンケートでも、FDでも、高校訪問でも、この2点を踏まえていないのが問題だ、ということ。ただ、アンケートについては個々の教員ではいろいろ考えて改善を試みているよう。この試みを明示的に学生に伝えていくことは重要だと思う。

実のところ、こんなイベントをやらなくても、個々の教員は授業改善を行っており、大学としても十分FDを行っていると言えるのだ。無駄な宿泊FDを、個々の授業改善にリンク付けること、大学運営に活用していくことを、どのように行っていくかについて考えていかないといけないだろう。ただ、今回の発表ではあまり強く毒を吐いた印象はなかったらしい。アンケートをまとめた報告書で強く要求できるようにしたいと思う。教員はみんな不満をもっているのだから。

その後、國安先生の「言語と平和Ⅰ」に関するお話。苦労話を面白く話されて、とてもよかった。

夕食会、「言語と平和」運営会議、二次会。

そういえば、同じホテルで松居一代が「幸せ術」という講演会?ランチパーティ?をやっていた。しかも、船越栄一郎も来ていた。さすが芸能人オーラが出ていた。私も幸せにしてほしい(笑)。

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このページは、村上正行が2007年7月30日 23:55に書いたブログ記事です。

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