FDとOCWで教材について考える

宿泊FD2日目。分科会「教科書以外の教材について」のコーディネータ。実は過去コーディネータでなかったことがない。4年連続4回目(1回は海外セミナーで出てないので)。連続記録更新中。

平山先生が教材の重要性について話して道筋をつけ、菊池さんが学生のアンケートをもとにイタリア語の授業についてお話される。アンケート結果を分析しながら、学生の要望にどう応えようか、と考えておられること自体がすばらしいと思う。結果から見ると、学生はどうしても話したりしたいようだが、言うまでもなく文法や基礎知識も重要。この辺の折り合いをどうつけていくかは、カリキュラムとして考えていく必要があるのかな、という感じがした。

私は、先日見てきた神田外大と現代GP(東京外大、大阪外大)の教材を紹介しつつ、教材作成支援について。情リテⅣの作品も見せて学生も使えますよ、という話まで。今回はなるべく常々思っている本音を言うようにした(まあ、いつもそれなりには言ってるけど)。直接関係かもしれないが、職員の身分の問題については、どこに言えば改善されるのか分からないが、届くまでは言い続けたいと思う。あとはセクショナリズムの問題。現場レベルだけでやってしまえるといけそうなのだけど、そうはいかないのが本当の問題点。これもどうしたらいいものなんだか。

その後の議論では、ちょっと話が発散してしまった。語学教材のみに注目していったほうがよかったと思う。特に英語以外の言語では、教材そのものが少ないし、大学で作成支援していかないといけないと思う。この辺は授業でも使えるし、自習でも使えるし。対して、文化史や文学史なんかだと、授業での利用が中心なので、ちょっとコストがかかる気がする。もちろん可能なら、やればいいのだけど、外大としてはまずは語学教材だと思うので。

ラッキーにも車で送っていただき、京大OCWシンポジウムに途中参加。美濃先生の「OCWはメディア」という言葉を聞いて、なるほどなぁ、と思った。自分としては今まで教育にどう使えるかという観点から考えていたが、そう捉えると見方も多少変わる気がする。

後半はOCWに資料を公開している先生方によるパネル。末松先生@京大マネジメントスクールはオープン化によってトランザクションコストが下がり、無限の資源が活用できるようになる、というお話。北野先生@京大工は、HTMLからCMS(Content Management System)のお話。江川先生@京大医は、臓器移植の手術映像の公開、及び効果について。このビデオは衝撃。すごい。その後の議論もなかなか面白かった。

現時点でまったくまとめられていないが、今日1日で教材のあり方に関する情報はたくさん手に入った。教育者として、研究者として、京都外大の一員として、それぞれの立場から考えを整理しておく必要がありそうだ。

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このページは、村上正行が2006年7月31日 23:55に書いたブログ記事です。

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