初年次教育とキャリア教育

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大学教育学会課題研究集会2日目。バスは混むだろう、と思ってJR、徒歩を選んだのだが、、、。駅を降りたら大雨。えー。びしょぬれになりつつ、なんとかタクシー拾って新潟大へ。シンポジウムは「初年次教育・導入教育のアイデンティティ」。キャリア教育を踏まえての話だった。これが目当てだったこともあり、勉強させていただいた。

濱名先生@関西国際大のお話では、フリーターのみならず、大学中退者や就職しても3年以内に辞める若者も含めると、60%近い若者が、キャリア挫折している、というデータを示された。また、学生だけではなく、親への教育を考えないといけない、といったことも指摘されていた。大学教育のあり方も考え直さなければならない時期に来ているのだろう。また、ネットによる就職活動の弊害についても指摘されていた。ネットでエントリーしたら就職活動した気になってしまう学生は増えているだろう。やはり就職活動においては人と会わないといけないと思う。OB・OG訪問が好まれないようだが、多くのOB・OGは喜んでくれるに違いないのに。

角方さん@リクルートワークスはキャリアデザインプログラムの開発、実践のお話をされ、その中で多様性を高めてやることが重要だと述べられていた。また、ビジネス化への5つのハードルとして、コストパフォーマンス、人材育成(教員)、カリキュラムと教授法、大学教員の意識改革、トップのリーダーシップ、をあげておられた。大学としてこういったプログラムのビジネス化を考える必要があるかどうかは別として、特に後半2つは重要だ。大学と仕事するのはやりにくいと言われていた。意思決定のプロセスが不透明だからである。企業では通用しないであろう、謎の論理が働く場合も少なくない。この辺を透明化していくことが、大学改革ができるかどうかの鍵になるのだと思う。

絹川先生@ICUのお話されたことはとても面白かったし、納得できた。キャリア教育はテクニックではない、教養教育こそがキャリア教育である、ということだった。うまく書けないのでこのくらいにして、指定討論者の溝上さん@京大の言葉でいえば、「キャリア教育を意識しすぎないこと」が大事だということであると思う。今まで大学はキャリアを全く考えてこなかったが、あまり意識しすぎても大学としての機能を失ってしまう、ということだと思う。大学はやはり大学らしくあるべきだと思うし。

まあ、結局は「教員の意識改革」にかかっている、ということです。そのためのFDだし、コミュニティ作りだし。いろいろ自分の考えを整理することもできたので、今後のカリキュラム作りの役に立てたいと思います。

帰りはプロペラ機でなくてよかった。

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大変ですよね、就職活動

就職氷河期、それも超就職氷河期に私たちは直面しています

この、就職氷河期は並大抵の努力では乗り切ることが困難と言われています。

米国、アメリカのサブプライムを皮切りに引き起こされた今回の不況、それこそ数年間にわたって、世界経済にインパクトを与え続けるでしょう。

この時期の、今のあなたが直面している就職活動というイベントは、あなたの人生、就職人生の大きなウエイトを占めることとなります。

就職活動は、技術と知識で乗り切ることが出来ます。就職氷河期、絶対に後悔しないように全力で戦いましょう。

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このページは、村上正行が2005年11月27日 23:55に書いたブログ記事です。

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