日本教育工学会全国大会1日目。
午前中は一般発表。主にe-Learningのセッションに参加。石井さん@関大はeラーニングの形態によるサポートの違いについての報告。まだ、修論の研究の途中だからだろう、インタビューした結果を報告しただけの印象を与えてしまったよう。研究の目的を明確に提示しておけばよかった。その後、連名に入っている岩崎さん@関大の報告へ。うちの大学の「情リテⅣ-2」のための教材(FLASHでCALL教材を作成するための教材)の作成と運用評価に関する報告。うまく報告してくれたので、質問もいろいろ出たし、いい評価をしていただいた印象を受けた。個人的には「学内で教材作成ができる人材を育成」することを目指しているので、その辺も回答できてよかった。
午後はシンポジウム。「教育・学習環境における『ユビキタス』とは?」と題し、7名のパネリストが様々な実践や考えを報告された。全ての話が興味深かったが、大島先生が提示された枠組み(of Tech.かwith Tech.か、amplifyかTransformingか)と山内先生の「ユビキタスによって“カラダ”を取り戻す」という言葉が印象的だった。ユビキタスによっていろんな可能性が出てくるわけだが、「Ubiquitous ComputingからUbiquitous Learning」へするためにどうすべきか、ということが考えることが大きな問いであるということだ。ComputingはTechnology-Basedで発展していくが、Learningにするためには授業や学習のデザインをいかにしていくか、ということに焦点をあてることが大事になるということだろう。また、個人的には「情報過多」への対策も必要なのかな、とも思った。
その後、ほとんど休憩もなく、一般研究へ。前半は協調学習、後半はe-Learningのセッションへ。望月君はさすがの堂々としたプレゼンで、協調学習の分業状態を提示する携帯電話のインターフェイスの話をされ、きっちりデザインされてるなと思った。植野先生@長岡技科大は掲示板データをマルコフモデル解析によって可視化、予測するお話でとても興味深く、勉強になった。永井君@関大はグループ学習によるコミュニケーションと情報スキルの向上との関係性についての報告。問題設定が大きかったことと、コミュニケーションの分類軸が多数に渡ったので、ちょっと散漫になった印象。問題設定を絞ればデータはあるので、目標を達成できそうです。
夜は東大の山内・中原研、阪大の前迫研の皆さんとご一緒させていただきました。いろんな方々とお話できて、楽しい時間でした。西森さん@NIMEに「質問しまくりって聞いたよ」と言われた(苦笑)ので、明日からちょっと押さえ気味にしようかと思います。私は2次会で帰ったのですが、女帝2名(笑)を中心に3次会があって深夜まで飲んでいたそうで。恐るべし。