ペンシルバニアでシリアスゲームの研究をされている藤本さんが、シリアスゲームについてまとめられた1冊。昨年ED-MEDIAに出たときに、ものすごくゲームの話があるなぁ、と思っていたのだが、この本を読めば納得する。
シリアスゲームは「教育をはじめとする社会の諸領域の問題解決のために利用されるデジタルゲーム」と定義されている。その中で、2つの方向性として、”特定用途のためのゲーム開発”、”既存ゲームの特定用途への利用”が考えられる、としている。(p.19)
その上で、”Virtual U”などを肇とした多数のシリアスゲームの紹介、開発、オンラインゲームへの展開,
IDとの関わり、など幅広く論じられている。
日本ではまだあまり取り上げられていないテーマであり、とても興味深い。
ひそかに同い年なのだが、優秀な研究者がいるということは心強くもあり、ちょっと焦る気持ちもある(笑)。負けないように、がんばりたい。