難病ジストニアを克服した青年の半世紀。大谷大学の大学院に通われているそうだ。たまたまKBS京都の番組を見たときに本人が出ておられ、インタビューや闘病時の映像を見て驚き、感動したので、購入することにした。
医者との出会いや闘病生活、親との関わりについては重みがあるが、日常生活についての記述を読めば、ごく普通のやんちゃな学生という感じだ。その点は読んでいて少し気恥ずかしさもあるが、それもまたいいところだろう。筆者の思いの強さには感服する。同じ世代の学生や子どもに読んでほしいかな、と思う。
しかし、医療の進歩は本当にすごい。私には到底できないことだが、援護射撃くらいはしたいな、と思う。