7名のミステリ小説家が、「こち亀」を題材にして書いたアンソロジー。実家に帰るときに、梅田駅で目にして買ってみたのだけれど、これはすごい。両さんを始めとする「こち亀」のキャラクタに、各作家の持つ作風やキャラクタと融合している。まさか、鮫島や古書屋が出てくるとは思うまい。
実際の漫画っぽいのは東野作品、こち亀の内容とものすごくリンクしているのは京極作品。でも、一番好みだったのは、今野作品だ。こち亀のキャラがほとんど出てこないのだけど、雰囲気がよかった。
さらっと読めるし、値段も手ごろだし、お薦めです。今野敏と柴田よしきの作品は読んだことがないので、読んでみようかしら。