導入教育のテキストのさきがけであった「大学基礎講座」に改増版が出た。藤田さんに献本していただきました。ありがとうございます。
導入教育のテキストとして多くの大学で採用されており、大学生に必要なスキルを獲得するために、非常に丁寧に体系立ててまとめられている。ノートのとり方から、テキストの読み方、要約、正しい考え方、図書館の利用、レポートの書き方、レジュメのきり方、プレゼンの方法と、これらを習得しておけば大学の授業をしっかり受けることができるだろう。他のテキストに比べると、若干、文字量が多いので、その辺は授業でカバーする必要はあるかもしれない(大学生にはこれくらい、さくっと読んでほしいけれど)。
先日の学外オリエンテーションに参加したときに話を聞いたり考えたりした語学の学習法と絡めて考えてみた。日本語であっても、やはり、文章の読み方、要約、正しい考え方、という基本は変わらない。ということは、うちのような外大でこのようなスキルをしっかりと身につけさせることが重要であることを示していると思う。今まで大学で体系立ててこのような内容を教えてこなかったわけだが、今の時代、導入教育でこれらを教えるということは必要だといえる。逆を言えば、語学を学ぼうとしている学生たちは、このような勉強の方法を知らないまま、語学を学習している学生も多いということだ。その辺り、授業する際には注意しておきたいと思う。