2005年9月20日

森博嗣「τになるまで待って」


Gシリーズ第3弾。トリックとかは気にしてはいけない、ということのようだ。シリーズ全巻を読んで、すっきりすると思われる。ミステリというよりも小説。うーむ。面白いと言えば、面白いけど、「四季」でその辺は終わってもよかったような気もする。とはいえ、森作品を全て買ってる身からすれば買っちゃうんですけどね。途中から読んだら意味不明。何はともあれ、最後を期待するか。

 

2005年9月18日

佐野真「和田の130キロ台はなぜうちにくいか」

直球なタイトルの本(笑)。内容はなかなか面白かった。もちろん、和田の球がなぜ打ちにくいのか、という問いもさることながら、和田の野球生活を通して、スポーツ上達のための手がかりを示していると思うからである。自分の体験に重なる部分が多い(って、スポーツではレベルが違いすぎるわけですが)。

打ちにくい、という点においては、ボールの回転数を大きな要因にあげている。もちろん納得はできるのだが、ちょっと説明しきれてない気はした。今年、突然変異を遂げた藤川も回転数が高いのでは、と思われる。やはり、個人的には、和田の場合はフォームのよさがもっとも大きな要因だろうという気はする。

感心したのは、和田の取り組む姿勢。よきパートナーであるトレーナー土橋の意見でも、自分で納得しないとやらない。「とりあえず一度は人の話を聞く。でもそれが自分にあわないと思ったら、絶対に取り入れることはない」(p78)。これはスポーツをやる上で非常に重要な要因である。

また、自分で決めて進研ゼミをやり続けたというエピソードなどから、「小学生の頃から、『○○を達成したい』という強烈な欲求、目標達成までの具体的な計画を立てる、負けず嫌い、必ずやり遂げる強い意志、という”成功者の条件”というべきメンタリティを身につけていたことが分かる。」(p94)とある。これは何事においても必要な条件である。

和田毅に、これからも注目したい。2003年の日本シリーズでは、和田には勝てないので、斉藤を打たねば、と思って観戦していた。新垣と杉内は打てると思ってたんですが。杉内にやられてしまいましたが、、、。和田の今年の調子はいまいちのようですが、やはりうっとおしいことには変わりありません。ソフトバンクでは、杉内が突然変異したようですが、日本シリーズになったら何とか打ち崩してほしいところ。

ちなみに、卒論が載っている。これはすごいことですね。ちなみに、私は、自分の卒論はもう見たくありません(苦笑)。