若手社会学者による現代社会論?。電車でざっと読んでみたのだが、なるほど、と思うところもあったし、よく分からない部分も結構あった。社会学のことをよく知らないし、知識不足というのが大きいけど。監視社会の話などは勉強になった。
『「自己目的化する感動」が、カーニヴァル化の源泉となる(p143)』と指摘している。ここでカーニヴァル(祭り)としてあげられているのは、W杯やイラク人質被害者バッシング、折り鶴オフなど。確かに盛り上がれればなんでもいい、という風潮はあると思うし、TVメディアなどもスポーツ番組において(世界陸上やバレーボールなど)あおっているようなところもあると思う。若者のエネルギーの発散場所がないのかもしれない。
個人化において、反省的な自己(I)から再帰的な自己(me)へ移ってきている、というのは納得できた。ただ、その再帰を支援しているが「データベース」ということなのだが、この部分はそうなんかなぁ、という気もした。
他にも情報化社会に関する本があるようなので、読んで勉強したい。ケータイに関する論述のいくつかは、後期の授業で使いたいと思う。