2005年6月28日

重松清「疾走」(上)(下)


重松清作品は好きなのだが、これは天童荒太だったっけ?と思ってしまうような雰囲気もあった。面白いという言葉だけでは表せない非常に重苦しい作品。読み進めるたびに紙一重なんだよな、と思わされた。

シュウジの人生はどんどん苦しい方へ流されていくのだが、ある意味淡々と生きていく。周りに出てくる人間が弱いだけに、この強さには怖さを感じた。

今冬には映画になるらしい。どんな作品になるだろう。興味深い。

2005年6月27日

森博嗣「Θは遊んでくれたよ」

Gシリーズ第2弾。なんか過去の作品との関係性のほうが印象が強くなってきて、作品単体のイメージは薄くなってしまっているのがちょっと気がかり。ある意味、ミステリではなくなっているのかもしれない。トリックの方は、ふむふむ、という感じ。次の作品に期待。

2005年6月 6日

森博嗣「どきどきフェノメノン」

女子大学院生を主人公にしたラブミステリー?軽いタッチだし、舞台が研究室ということもあって、読みやすくはあったが、あまり面白いとは思えなかった(Amazon評では星5つだけど)。私が期待しているものと違うということでしょうかね。

女性の方にはお薦めなのかも。