タイトルはちょっとキャッチーな感じがするが、実践ベースに予備校の理念を伝えた本ということだろうか。予備校は常に学校とは異なる路線を歩むことになると思うのだが、”学問への思い”が強くこめられているものは面白いというのは、学校だろうが予備校だろうが、どこでも変わらないということだと思う。また、授業評価の結果の受け止め方や授業への取り組み姿勢というのは、大学でも参考になる部分があると思う。また、入試問題の日韓中比較は面白かった。
大学についても述べられていて、大学を3つに分類している(この辺は田中先生@京大と同じ)。そこで、「よき社会人養成大学」は専門学校に近づいていく、といったくだりがある(p189)。専門学校の台頭も目覚しいし、大学と専門学校の棲み分けというのも難しくなっていくんでしょうね。