世界の大学の歴史と問題点をまとめ、日本における大学の諸問題を見直している本。もともと桜美林大学大学院の大学アドミニストレーション課程での教科書として書かれたものをまとめなおしたものだそうで、とても分かりやすかった。大学問題を学ぶ人にとっては必読書であると思う。
もともと大学は研究が第一の目標であり、その環境に若者の一部をおくことによって教育する機関であったことは間違いないだろう。しかし、現代では、日本を始めとする先進国では50%以上もの若者が大学に通うようになり、昔のままの大学というわけにはいかず、各国ともいろいろ問題を抱えているようである。日本ももっとマクロな視点から考えられればいいのだけど、結局は自大学しか見ないし、違う方違う方にいっちゃうんだろうな。